はじめに
保育園はこどもたちが成長し、安全に過ごすための場ですが、日常の中でヒヤリとする瞬間や事故が発生することがあります。これらの「ヒヤリハット事例」は、保育士や保護者にとって重要な教訓となり、再発防止に役立てることが求められます。本記事では、保育園で起こりやすいヒヤリハット事例を紹介し、その対策について考察します。
ヒヤリハット事例7選
①転落・転倒
転落・転倒は、保育園で最も一般的な事故の一つです。こどもたちは活動的であり、遊具や家具に登ったり、走り回ったりする中で転倒する可能性があります。
事例
・こどもが遊具の上から転落しそうになった。
・椅子から立ち上がろうとした際にバランスを崩しそうになった。
対策
・遊具や家具の安全点検を定期的に行う。
・こどもたちに対する適切な見守りを強化する。
②衝突
保育園の狭い空間では、こども同士や物との衝突が発生する可能性があります。
事例
・走っているこども同士が衝突しそうになった。
・ドアの開閉箇所付近に手をおいていた。
対策
・走り回るエリアを制限する。
・衝突防止クッションを取り付ける。
③誤飲
誤飲は小さなこどもにとって重大な事故の一つです。玩具や小さな部品、食品などを誤って飲み込む可能性があります。
事例
・ビーズを誤飲しそうになった。
・小さな食材を食べてせき込んだ。
対策
・小さな部品が含まれる玩具を使用しない。
・食材の大きさを調整し、小さく切る。
④睡眠中の事故
昼寝中の事故も見逃せません。
事例
・うつ伏せで寝ていた。
・ベッドから転落しそうになった。
対策
・仰向けで寝るように指導。
・転落防止柵を使用。
・定期的に寝姿勢や呼吸状態を確認。
⑤やけど
熱い飲み物や調理器具などによるやけども保育園でのリスクの一つです。
事例
・温かいスープをこぼしそうになった。
対策
・提供する際の温度管理を行う。
⑥プール遊びなど
プールや水遊びの際には注意が必要です。
事例
・プールサイドを走っていた。
・水遊び中に転倒しそうになった。
対策
・プール使用時には常に複数の大人が見守る。
・水遊びの際には適切な監督を徹底。
⑦園外活動中の事故
園外活動中には、交通事故や迷子などのリスクが伴います。
事例
・遠足中にこどもが列から離れそうになった。
対策
・こども全員に名札や連絡先を持たせる。
・事前に安全ルートを確認し、交通ルールを厳守。
・グループごとに分けて行動し、担当者を明確に。
まとめ
保育園でのヒヤリハット事例は多岐にわたりますが、事前の対策や対応策を徹底することで、事故の発生を未然に防ぐことが可能です。保育士や保護者が一丸となって、こどもたちの安全を守るために努力することが求められます。日々の保育活動の中で「ヒヤリ」を感じた瞬間を大切にし、それを教訓として生かしていくことが、こどもたちの健やかな成長につながると思います。
※なお、ここに記載している内容はあくまで一例です。