子どもがお風呂を嫌がる理由と対策の全て

子どもがお風呂を嫌がる理由と対策の全て

子どもがお風呂を嫌がる理由と対策の全て小さなお子さんを持つご家庭では、「お風呂に入りたがらない」という悩みに直面することが少なくありません。毎日繰り返されることだからこそ、親御さんにとっては大きな負担になることも。この記事では、子どもがお風呂を嫌がるさまざまな理由と、年齢や状況に応じた具体的な対策、そして親子で少しでも穏やかにお風呂の時間を過ごすためのヒントをご紹介します。

目次

1. 子どもがお風呂に入りたくない理由とは

子どもがお風呂を嫌がる背景には、さまざまな原因が隠されています。まずは、その具体的な理由と、特に赤ちゃんが特定の月齢からお風呂で泣き出すようになる背景について見ていきましょう。

1-1. お風呂が嫌いになる原因とその背景

子どもがお風呂を嫌がる理由は、一つとは限りません。以下のような要因が考えられます。

温度への敏感さ
お湯が熱すぎたり、逆にぬるすぎたりすると不快に感じます。また、洗い場と湯船の温度差、脱衣所の寒さなども原因になり得ます。
過去の嫌な経験
シャンプーが目に入って痛かった、お湯が耳に入って気持ち悪かった、滑って怖い思いをしたなど、過去のネガティブな体験がトラウマになっていることがあります。
遊びの中断
夢中になって遊んでいる時に「お風呂の時間だよ」と中断されると、機嫌を損ねてしまうことがあります。
眠気や体調
眠たい時間帯だったり、少し体調が優れなかったりすると、お風呂に入る気力が湧かないこともあります。
感覚過敏
水の感触、シャワーの音、石鹸の匂いなどが苦手な場合もあります。
親の焦りやイライラ
親が「早く終わらせたい」と焦っていたり、イライラしていたりすると、その緊張感が子どもに伝わり、お風呂の時間が嫌なものだと感じさせてしまうことがあります。

これらの原因を理解することが、対策を考える第一歩となります。

1-2. 赤ちゃんが3ヶ月ごろからお風呂で泣くようになる理由

生まれて間もない頃は気持ちよさそうにお風呂に入っていたのに、生後3ヶ月を過ぎたあたりから急に泣き出すようになる赤ちゃんもいます。これには、以下のような理由が考えられます。

五感の発達
視覚や聴覚が発達し、周りの状況をより敏感に察知できるようになります。浴室の反響音やシャワーの音、明るさの変化などに驚いてしまうことがあります。
記憶力の向上
過去に少しでも不快な経験(お湯が熱かった、顔に水がかかったなど)があると、それを覚えていて警戒するようになります。
環境の変化への戸惑い
それまでベビーバスで沐浴していたのが、大人と一緒の浴槽に変わるなど、入浴環境の変化に戸惑うことがあります。
親の抱っこの仕方の変化
成長に伴い、親の抱っこの仕方が変わることで不安定さを感じ、泣いてしまうこともあります。
眠たい時間帯との重なり
生活リズムが整ってくる過程で、お風呂の時間がちょうど眠たい時間と重なってしまうと、ぐずりやすくなります。

この時期の赤ちゃんは、まだ言葉で不快感を伝えられないため、泣くことでサインを送っています。焦らず、何が原因なのかを優しく探ってあげることが大切です。

2. 2歳児がお風呂を嫌がる時の対応法は?

自我が芽生え、イヤイヤ期に差し掛かることもある2歳児。お風呂を嫌がる姿に頭を悩ませる親御さんも多いでしょう。ここでは、2歳児がお風呂を楽しく感じられるような工夫や、集団生活での経験が役立つ可能性についてご紹介します。

2-1. 楽しくお風呂に誘導できる工夫を紹介

2歳頃の子どもは、遊びの延長でお風呂に誘うとスムーズにいくことがあります。

お風呂用おもちゃの活用
水鉄砲、シャボン玉、キャラクターもののおもちゃなど、お風呂でしか遊べない特別なおもちゃを用意しましょう。定期的に新しいものを取り入れるのも効果的です。
親子で一緒に遊ぶ
親も一緒におもちゃで遊んだり、歌を歌ったり、お風呂で楽しい時間を共有することで、「お風呂=楽しい場所」というイメージを持たせましょう。
お風呂ポスターやシール
ひらがなや数字、動物などが描かれたお風呂ポスターや、お風呂の壁に貼れるシールなども、気を紛らわせるのに役立ちます。
「お風呂競争だ!」と誘う
「どっちが先にお風呂に入れるかな?」など、ゲーム感覚で誘うのも良いでしょう。
お風呂上がりのご褒美
「お風呂から出たら、好きな絵本を読もうね」など、お風呂上がりに楽しいことを用意しておくのも効果的です。ただし、毎回ご褒美に頼るのではなく、あくまで楽しみの一つとして取り入れましょう。
入浴剤で変化をつける
好きなキャラクターの入浴剤や、泡風呂、色が変わる入浴剤などを使うと、特別感を演出できます。

2-2. 保育園・幼稚園で得られる社会的経験が役立つ可能性

保育園や幼稚園での集団生活が始まると、お友達と一緒に行動する楽しさや、先生に褒められる喜び、ルールを守ることの大切さなどを学びます。こうした経験が、間接的にお風呂への抵抗感を和らげることもあります。

例えば、

お友達がお風呂好きだと聞くと、自分も入ってみようかなと思う。
園での水遊びやプール活動を通じて、水に慣れ親しむ。
「お風呂に入ったら、明日の保育園も元気にいけるね」といった声かけで、前向きな気持ちになる。

集団生活の中でさまざまな刺激を受けることは、子どもの心身の成長にとって重要です。お風呂の悩みだけでなく、子育て全般において、園での経験が良い影響を与えることは少なくありません。もし保育園探しをされているなら、園の雰囲気や活動内容なども含めて検討されると良いでしょう。

3. 3歳児でもお風呂を嫌がる場合の考え方とケア

2歳を過ぎ、言葉でのコミュニケーションも上手になってくる3歳児。それでもお風呂を嫌がる場合は、自我の成長が関係していることもあります。この時期の子どもの気持ちに寄り添った対応が大切です。

3-1. 自分でやりたがる時期には自己決定感を尊重

3歳頃になると、「自分でやりたい」という気持ちが強くなります。お風呂に関しても、親に言われるがままではなく、自分で何かを選んだり決めたりすることで、納得して行動できることがあります。

選択肢を与える
「今日はどのおもちゃをお風呂に持っていく?」「シャンプーと体を洗うの、どっちからにする?」など、子どもに選ばせてみましょう。
お手伝いを促す
「お風呂の栓をしてくれる?」「おもちゃを片付けるの手伝って」など、簡単な役割を与えることで、お風呂への参加意欲を引き出すことができます。
気持ちを受け止める
「お風呂入りたくないんだね」「まだ遊びたいんだね」と、まずは子どもの気持ちを言葉で受け止めてあげましょう。その上で、「でも、体をきれいにすると気持ちがいいよ」と優しく促します。

無理強いするのではなく、子どもの「自分で決めたい」という気持ちを尊重することで、スムーズな入浴につながることがあります。

3-2. スムーズな入浴のために準備するポイント

お風呂に入る前から、少し準備をしておくことで、子どもの気持ちを切り替えやすくすることができます。

入浴前の声かけ
いきなり「お風呂に入るよ!」と言うのではなく、「あと10分遊んだらお風呂にしようね」「このパズルが終わったらお風呂の時間だよ」など、事前に予告しておくと心の準備ができます。タイマーを使うのも効果的です。
入浴ルーティンを作る
「ご飯→歯磨き→お風呂→寝る準備」のように、毎日同じ流れで生活リズムを整えると、子どもも見通しがつきやすく、自然とお風呂の時間だと認識できるようになります。
お風呂場の環境を整える
浴室や脱衣所を事前に温めておく、好きなキャラクターのタオルを用意するなど、子どもが快適に過ごせる環境を整えましょう。
お風呂上がりの楽しみを用意する
お気に入りのパジャマを用意したり、お風呂上がりに特別な飲み物(牛乳など)を用意したりするのも良いでしょう。

焦らず、日々の生活の中で少しずつ工夫を取り入れていくことが大切です。

4. 赤ちゃんが全くお風呂に入らない場合の対応策

何をしても泣き止まず、どうしてもお風呂に入ってくれない赤ちゃんもいます。そんな時は、親御さんも途方に暮れてしまうかもしれません。しかし、焦りは禁物です。赤ちゃんと向き合い、信頼関係を築きながら解決策を探っていきましょう。

4-1. 赤ちゃんとの信頼関係を築きながら解決する

赤ちゃんがお風呂を極端に嫌がる場合、まずは安心感を与えることが最優先です。

無理強いしない
どうしても嫌がるようなら、その日は無理に入浴させず、温かいタオルで体を拭くだけにするなど、柔軟に対応しましょう。毎日完璧にお風呂に入れなくても大丈夫です。
スキンシップを大切に
お風呂以外の時間に、たくさん抱っこしたり、話しかけたり、マッサージをしたりして、親子のスキンシップを深めましょう。親との触れ合いは赤ちゃんにとって最高の安心材料です。
安心できる言葉かけ
「大丈夫だよ」「気持ちいいね」「ママ(パパ)と一緒だから怖くないよ」など、優しく声をかけながら、不安を取り除いてあげましょう。
短時間から慣らす
最初は足だけお湯につける、シャワーの音に慣れさせるなど、短い時間から少しずつお風呂の環境に慣らしていくのも一つの方法です。
パパや他の家族の協力を得る
ママがお風呂に入れると泣いてしまう場合、パパや他の家族に代わってもらうと、気分が変わってスムーズに入ることがあります。

赤ちゃんのペースに合わせて、ゆっくりと「お風呂は怖くない、気持ちいい場所なんだ」と感じてもらえるように、根気強く関わっていくことが大切です。

4-2. 安全性を確保しつつストレスを軽減する方法

赤ちゃんのお風呂は、安全性への配慮が不可欠です。また、親御さんのストレスを少しでも軽減するための工夫も取り入れてみましょう。

浴室・脱衣所の温度管理
赤ちゃんは温度変化に敏感です。浴室と脱衣所の温度差が少なくなるよう、事前に暖房器具で温めておきましょう。お湯の温度も、給湯器の設定だけでなく、必ず湯温計で確認し、38~40℃程度の適温を保ちましょう。
滑り止め対策
浴室の床には滑り止めマットを敷くなど、転倒防止策を講じましょう。
ベビーバスチェアやバスマットの活用
首がすわっていない赤ちゃんや、一人でお座りできない赤ちゃんには、ベビーバスチェアやスポンジタイプのバスマットが便利です。両手が使えるため、親御さんの負担も軽減されます。
シャンプーハットやガーゼの活用
顔に水がかかるのを嫌がる場合は、シャンプーハットを使ったり、濡らしたガーゼで顔を優しく拭いたりするなどの工夫をしましょう。
短時間で済ませる工夫
あらかじめ着替えやバスタオルを準備しておき、手際よく体を洗って温まったらすぐに上がれるようにしましょう。泡で出てくるベビーソープは泡立てる手間が省けて便利です。
親のリラックス
親が緊張していると、その気持ちが赤ちゃんに伝わってしまいます。深呼吸をして、リラックスした気持ちで接することを心がけましょう。たまには沐浴をお休みしたり、夫婦で協力したりして、完璧を目指しすぎないことも大切です。

子どものお風呂の悩みは、多くの親が通る道です。焦らず、お子さんの気持ちに寄り添いながら、この記事で紹介したようなさまざまな工夫を試してみてください。少しでもお風呂の時間が、親子にとって穏やかで楽しいものになることを願っています。

 

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