「子どもを預けて働きたいけど、仕事と保育園、どっちから始めたらいいの?」
「保活と就活、両立できるか不安…」
育休からの復帰や、子育てが一段落してからの社会復帰を考えたとき、多くの親御さんがこの大きな壁に直面します。
この記事では、そんな「保活」と「就活」の順番に悩むあなたのために、失敗しないための進め方、スケジュール、そして両立のコツを徹底解説します。最後まで読めば、やるべきことが明確になり、安心して次の一歩を踏み出せるはずです。
目次
1. 結論:基本は「仕事探し(内定)」が先!
いきなり結論からお伝えします。多くの場合、「仕事の内定」を先に確保してから「保育園の申し込み」をするのが最もスムーズです。
なぜなら、多くの自治体で採用されている認可保育園の入園選考では、保護者の就労状況が「点数化」され、点数の高い家庭から優先的に入園が決まるからです。
そして、この点数が最も高くなるのが「すでに仕事が決まっている(就労内定)」状態なのです。
もちろん、「求職中」でも申し込みは可能ですが、点数が低くなるため、特に入園希望者が多い「激戦区」では入園のハードルが非常に高くなるのが現実です。
2. なぜ「仕事探しが先」なのか?認可保育園の「点数制度」を理解しよう
認可保育園の入園可否を左右する「点数制度」。まずはこの仕組みを理解することが、保活と就活を成功させる第一歩です。
これは、各家庭の「保育の必要性」を客観的に示すための指標です。自治体によって配点は異なりますが、一般的に以下のような項目で点数が決まります。
項目 | 状況の例 | 点数の目安 |
---|---|---|
基本指数 | 両親ともにフルタイム勤務(月120時間以上など) | 満点 |
片親がフルタイム、片親がパートタイム | 満点より低い | |
求職活動中 | かなり低い | |
調整指数 | 兄弟が在園中、ひとり親家庭など | 加点(プラス点) |
同居の祖父母がいる(保育可能と判断された場合) | 減点(マイナス点) |
ご覧の通り、「求職活動中」は基本指数が著しく低く設定されています。そのため、まずは就職先を決め、入園申し込み時に「就労証明書(内定証明書)」を提出できる状態を目指すのが王道ルートなのです。
3. 【4ステップで解説】保活と就活の理想的なタイムライン
「やることが多くて、何から手をつければ…」と混乱しないよう、具体的なスケジュールに沿ってやるべきことを整理しました。4月入園を目指す場合の一般的なモデルケースです。
3-1. STEP 1:情報収集フェーズ(希望入園の半年前〜 / 夏〜秋頃)
すべての土台となるのが情報収集です。ここで今後の動き方が決まります。
- 自治体の役所(保育課)へ相談:
-
- 自分の地域の「入園のしおり」をもらう
- 点数制度の詳細、昨年度の各保育園の入園最低点数を確認
- 待機児童の状況を聞く
- 保育園のリストアップと見学:
-
- 通える範囲の認可・認可外保育園をリストアップ
- 必ず見学に行き、園の雰囲気や方針、延長保育の有無などを確認
- 自分の働き方を考える:
-
- どんな職種、どんな働き方(正社員、派遣、パート)がしたいかキャリアプランを整理
3-2. STEP 2:就職活動フェーズ(希望入園の3〜4ヶ月前 / 秋頃)
いよいよ就職活動を本格化させます。
- 応募書類の準備:
- 履歴書・職務経歴書を最新の状態にアップデート
- 求人探しとエントリー:
- 「入社時期相談可」「子育て中の社員活躍中」といったキーワードで探すのがおすすめ
面接では、子どもがいることや保育園の結果次第で入社時期の調整が必要になる可能性を正直に伝えておくと、後々のトラブルを防げます。
3-3. STEP 3:内定獲得&保育園申込(希望入園の2〜3ヶ月前 / 晩秋〜冬)
この時期が勝負のクライマックスです。
- 内定獲得後、すぐに「就労証明書」を依頼:
- 企業によっては発行に時間がかかる場合もあるため、内定承諾後すぐに依頼しましょう。
- 保育園の申込書類を提出:
- 自治体が定める締切日を厳守して、すべての書類を提出します。
3-4. STEP 4:結果発表と入園準備(1月〜3月)
入園の内定通知(または不承諾通知)が届きます。
- 内定した場合:
- 会社へ入社日の最終確定連絡。保育園の入園説明会に参加し、準備を進めます。
- 不承諾(落ちた)場合:
- すぐに次の手を打ちましょう。(詳しくは後述)
4. 【お悩み別Q&A】こんな時どうする?
4-1. Q1. もし保育園に落ちたら、仕事の内定はどうなりますか?
A. まずは正直に会社に状況を報告し、入社時期の延期を相談しましょう。子育て世代の採用に慣れている企業であれば、柔軟に対応してくれるケースも多いです。
それでも難しい場合は、以下の選択肢を検討します。
- 認可外保育園を探す
- ベビーシッターやファミリー・サポートを利用する
- 自治体の「二次募集」に応募する
4-2. Q2. 認可外保育園を先に決めるのはアリ?
A. 非常に有効な戦略です。先に費用はかかりますが、認可外保育園に子どもを預けて就労実績を作ることで、次年度の認可保育園申し込み時に点数が上がり、格段に入園しやすくなります。「転園」を前提とした賢い選択肢の一つです。
4-3. Q3. パートや派遣でも不利になりませんか?
A. 自治体によりますが、「月120時間以上」など一定の就労時間を満たせば、雇用形態(正社員・派遣・パート)で点数に差をつけないところがほとんどです。
むしろ、派遣社員は勤務時間や勤務地の希望が通りやすく、子育てとの両立を目指す働き方として人気があります。
5. まとめ:計画的な準備で、新しいスタートを切ろう!
「保活」と「就活」の両立は、確かに大変です。しかし、正しい知識と計画があれば、乗り越えられない壁ではありません。
【成功のための3つのポイント】
- 「仕事探しが先」を基本戦略にする
- 早めの情報収集で、自分に合った計画を立てる
- 一人で抱え込まず、パートナーや自治体、転職エージェントなどを頼る
この大変な時期を乗り越えた先には、お子様にとっても、あなたにとっても新しい生活が待っています。この記事が、あなたの輝くキャリアの再スタートを応援できれば幸いです。
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