毎日の育児、本当にお疲れ様です。一日の終わりに待っている子どもの寝かしつけ。すんなり寝てくれればホッと一息つけますが、なかなか寝てくれないと「早く寝てほしいのに…」と焦りや疲れから、ついイライラしてしまうこともありますよね。
特に、仕事への復帰を控えていると、自分の時間や翌日の準備時間を確保したい気持ちも強くなり、焦りは募るばかりです。
この記事では、子どもの寝かしつけに悩む親御さんが、少しでも心穏やかに夜を過ごせるように、寝かしつけが楽になるコツとイライラの解消法をご紹介します。親子にとって、夜が安らぎの時間になるよう、一緒に考えていきましょう。
目次
1. 子どもが寝ない理由を知ることでイライラを軽減しよう
「どうして寝てくれないの?」というイライラの背景には、理由がわからないことへの不安や戸惑いがあります。まずは、子どもが寝付けない代表的な原因を知ることで、「うちの子だけじゃないんだ」「そういう理由があったのか」と、少し客観的に状況を捉えられるようになります。
1-1. 子どもが寝付かない主な原因とその対策
子どもの年齢や個性によって原因は様々ですが、特に1歳〜3歳頃の子どもによく見られる原因と対策をまとめました。
主な原因 | 具体的な状況と対策 |
---|---|
生活リズムの乱れ | 状況 ・昼寝が長すぎたり、夕方近くまで寝ていたりする ・日中の活動量が足りず、体力が有り余っている ・昼寝は15時頃までには切り上げるなど時間を決めましょう ・天気の良い日は公園で体を動かすなど、日中にしっかり活動させましょう |
心と体の著しい発達 | 状況 ・言葉や運動能力が急激に発達し、脳が興奮状態にある ・「自分でやりたい」という自我が芽生え、寝ることを「イヤ」と拒否する ・寝る前はテレビや激しい遊びを避け、静かな絵本を読むなど穏やかな時間にしましょう ・「お話が終わったらねんねだよ」と見通しを伝えてあげましょう |
睡眠環境が合わない | 状況 ・部屋が明るすぎる、または暗すぎる ・生活音や外の音が気になる ・部屋が暑い、または寒い ・遮光カーテンを利用したり、豆電球をつけたりして最適な明るさに調整しましょう ・室温は夏場は26〜28℃、冬場は20〜23℃を目安に快適な温度を保ちましょう |
親の気持ち | 状況 ・親が「早く寝かせなきゃ」と焦っていたり、イライラしたりしている ・親の不安や緊張が子どもに伝わり、子どもも安心して眠れない ・まずは親が深呼吸をしてリラックスすることを意識しましょう ・「寝なくても大丈夫」と、良い意味で開き直ることも大切です |
1-2. 親のイライラを和らげる考え方とリフレーミングのすすめ
子どもが寝ない時、つい「私のやり方が悪いのかな」と自分を責めてしまいがちです。しかし、寝ないのは決して親のせいではありません。そんな時は、少しだけ考え方を変える「リフレーミング」を試してみませんか。
- 「なんで寝ないの!」
- →「まだ遊びたいくらい、今日も元気いっぱいだったんだね」
→「ママやパパともっと一緒にいたいんだな。甘えたいんだな」 - 「この時間が無駄…」
- →「こんなに密着して、子どもの寝顔を待つ時間も、今だけの特別な時間かもしれない」
完璧な寝かしつけを目指す必要はありません。「今日は寝ない日なんだな」と割り切る勇気も、親の心を軽くしてくれます。
2. 寝かしつけのイライラを減らすための具体的な方法
原因や考え方がわかっても、日々の寝かしつけは大変なもの。ここでは、イライラを減らすための具体的なアクションをご紹介します。
2-1. 寝る前のルーティン作りでスムーズな寝かしつけを目指す
毎日同じ時間に同じことを繰り返す「入眠儀式(スリープセレモニー)」を取り入れると、子どもは「これが終わったら寝る時間だ」と見通しを持つことができ、心と体の準備が整いやすくなります。
【寝る前ルーティンの例】
- お風呂でリラックス
ぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックスモードに。 - パジャマに着替える
肌触りの良いパジャマで「眠るための服」に着替えます。 - 歯磨きをする
お口の中をさっぱりさせて、寝る準備を。 - 部屋を暗くする
眠りを誘うホルモン「メラトニン」は暗い場所で分泌されます。 - 絵本を1冊読む
静かで穏やかなストーリーの絵本を選びましょう。 - おやすみの挨拶
「大好きだよ、おやすみ」と伝えて、安心感を与えます。
このルーティンは、保育園入園など、新しい生活が始まる前のリズム作りにも役立ちます。今のうちから家庭での生活リズムを整えておくことで、お子さんが新しい環境にスムーズに適応する助けになるでしょう。
2-2. 親自身の心と体を整えるセルフケアの大切さ
子どものことばかり考えて、自分のことは後回しになっていませんか?親の心が安定していることは、子どもの安心感に直結します。
- 深呼吸をする
イライラを感じたら、まずはゆっくり5秒かけて息を吸い、10秒かけて吐き出してみましょう。 - パートナーと協力する
「今日はどうしてもつらいからお願い」と頼ってみましょう。一人で抱え込まないことが大切です。 - 日中に自分の時間を作る
子どもが昼寝している間に5分だけ好きな音楽を聴く、温かいハーブティーを飲むなど、ほんの少しでも自分を労わる時間を作りましょう。 - 完璧を求めない
家事が少し残っていても大丈夫。「今日もお疲れ様」と自分を認めてあげましょう。
3. 寝かしつけは何歳まで必要?年齢別の対応方法
「この寝かしつけ、一体いつまで続くの?」という疑問は、多くの親が抱くものです。子どもの成長に合わせた関わり方を知ることで、先の見通しが立ち、気持ちが楽になります。
3-1. 乳幼児期から幼児期までの寝かしつけの基本と工夫
- 0歳〜1歳頃
- とにかく安心感が第一の時期。抱っこでゆらゆらしたり、背中を優しくトントンしたりと、肌の触れ合いを大切にしましょう。
- 1歳〜3歳頃
- 体力がつき、自我が芽生える時期。日中にしっかり体を動かし、寝る前のルーティンを確立することが効果的です。「お月さまもねんねしたね」など、言葉で眠りに誘うのも良いでしょう。保育園に通い始めると、日中の刺激で疲れて寝つきが良くなることもあれば、逆に興奮して寝付けない日もあります。その日の様子に合わせて柔軟に対応しましょう。
- 4歳〜5歳頃
- 自分で寝る力を育てる移行期間。お話が終わったら親は部屋を出るなど、少しずつ一人で寝付く練習を始めても良い時期です。
4. 子どもが喜ぶ寝る前のお話で安心感を与える
寝かしつけの時間を、親子のコミュニケーションを深める特別なひとときに変えてみませんか。寝る前のお話は、子どもの心を落ち着かせ、安心して眠りにつく手助けをしてくれます。
4-1. 寝る前のお話におすすめのテーマやストーリー
- 穏やかでハッピーエンドの物語
怖いおばけやハラハラする展開は避け、読んだ後に優しい気持ちになれる話を選びましょう。 - 繰り返しのあるリズミカルな話
同じフレーズが繰り返される絵本は、子どもに安心感を与え、心地よい眠りを誘います。 - 「おやすみなさい」で終わる話
動物たちが次々と眠りにつくような物語は、自然と眠る雰囲気を作ってくれます。
4-2. お話を通じて親子で楽しむ時間を作るコツ
- 優しい声で、ゆっくりと
物語の世界に引き込むように、焦らず穏やかなトーンで読んであげましょう。 - 親が創作したお話でもOK
「〇〇ちゃんが、今日公園のすべり台で遊んだお話だよ」と、その日の出来事を物語にするのも素敵です。子どもは自分が主人公のお話が大好きです。 - 「お話が終わったら、おやすみ」の約束
終わりを明確にすることで、子どもも気持ちの切り替えがしやすくなります。
仕事復帰を考えると、子どもとじっくり向き合える時間はますます貴重になります。寝る前の数分間が、親子の絆を深め、子どもの自己肯定感を育む大切な時間になるはずです。
寝かしつけは、日々の育児の中でも特に根気がいる大変な作業です。しかし、少しの工夫と考え方の転換で、イライラを減らし、穏やかな時間に変えることができます。完璧を目指ず、今日できそうなことから一つ試してみてください。そして何より、毎日頑張っているご自身をたくさん褒めてあげてくださいね。
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