初めての保活、何から始めればいいのか、特に市役所で何を聞けばいいのか、不安でいっぱいですよね。特に妊娠中だと、体調も不安定な中で情報収集をしなければならず、焦る気持ちもあるかもしれません。
「せっかく市役所に行ったのに、本当に聞きたかったことを聞きそびれてしまった…」「的外れな質問で時間を無駄にしてしまった…」そんな失敗は避けたいものです。
この記事では、多くのご家庭の保活をサポートしてきた専門家の視点から、市役所訪問を120%活用するための『聞くことリスト』を、質問の意図や背景とあわせて徹底解説します。
この記事を読めば、保活の全体像が掴めて不安が自信に変わり、スムーズな第一歩を踏み出せます。ぜひ、あなたの保活の「お守り」としてご活用ください。
目次
- 1. なぜ保活で市役所に行くのが重要?聞いておくべき3つの理由
- 2. 市役所に行く前に!準備しておくべき3つのこと
- 3. 【印刷OK】保活で市役所に聞くことリスト|フェーズ別完全ガイド
- 4. 注意!市役所だけではわからない「リアルな情報」の集め方
- 5. 【先輩ママパパ直伝】保活の年間スケジュールと流れ
- 6. 保活と市役所に関するQ&A
- 7. まとめ:市役所で情報を集めたら、次は園探しを始めよう
1. なぜ保活で市役所に行くのが重要?聞いておくべき3つの理由
そもそも、なぜ市役所に行くことが保活の第一歩として重要なのでしょうか。その理由は大きく3つあります。
理由1:インターネットにはない正確な一次情報が手に入るから
インターネット上のブログやSNSの情報は、個人の体験談としては参考になりますが、情報が古かったり、お住まいの自治体のルールとは違っていたりすることがあります。市役所では、保育園の定員や選考基準(指数)、待機児童数など、最新かつ最も正確な情報を直接得ることができます。これが、確実な保活計画を立てる上での土台となります。
理由2:自分の家庭状況に合わせた具体的なアドバイスがもらえるから
保育園の入りやすさは、保護者の勤務状況や家族構成、居住地など、家庭ごとに大きく異なります。市役所の窓口では、あなたの家庭の状況を具体的に伝えることで、「私たちの場合は、選考で有利になる点はありますか?」「このエリアなら、比較的入りやすい園はどこですか?」といった、パーソナライズされたアドバイスをもらうことができます。
理由3:「保育コンシェルジュ」など専門の相談員がいる場合があるから
自治体によっては、「保育コンシェルジュ」や「利用者支援専門員」といった、保活の専門相談員を配置している場合があります。こうした専門家は、各家庭の状況を丁寧にヒアリングし、最適な保育サービスを提案してくれます。一人で悩まず、専門家の力を借りられるのは大きなメリットです。
2. 市役所に行く前に!準備しておくべき3つのこと
市役所での相談時間を最大限に有効活用するために、訪問前の準備は欠かせません。最低限、以下の3つは準備しておきましょう。
準備1:家庭の状況(勤務状況、住所、希望入園時期など)を整理しておく
職員の方にスムーズに状況を理解してもらうため、以下の情報をメモなどにまとめておくと便利です。
- 保護者の氏名、生年月日
- 現住所
- 勤務先、勤務形態(正社員、パートなど)、勤務時間、通勤時間
- 子どもの生年月日(または出産予定日)
- 希望する入園時期(例:令和〇年4月入園希望)
- 祖父母など、同居家族の状況
準備2:お住まいの自治体の「保育園入園のしおり」を読んでおく
多くの自治体では、公式サイトで「保育園入園のしおり(案内)」をPDFなどで公開しています。ここには、申し込みスケジュールや必要書類、選考基準の基本が書かれています。事前に目を通しておくことで、基本的な内容を再確認する時間を省き、より踏み込んだ質問ができます。
準備3:聞きたいことリスト(本記事)を印刷またはスマホに保存しておく
いざ窓口に行くと、緊張して聞きたかったことを忘れてしまうことも。この記事の「聞くことリスト」を印刷したり、スクリーンショットを撮ってスマホに保存したりして、聞き漏らしがないようにしましょう。
3. 【印刷OK】保活で市役所に聞くことリスト|フェーズ別完全ガイド
ここからは、いよいよ本題の「市役所に聞くことリスト」です。保活のステップに合わせて「基本情報編」「選考基準(指数)編」「申し込み・手続き編」の3つに分けてご紹介します。
基本情報編|まずは保活の全体像をつかむ質問
- 今年の入園案内の配布はいつからですか?
- 保育園にはどんな種類がありますか?(認可、認可外、認証、企業主導型など)
- それぞれの保育園の場所がわかる地図や一覧はありますか?
- 各園の定員、対象年齢、開所時間を教えてください。
- 延長保育や休日保育、病児保育の有無と利用条件を教えてください。
- 待機児童の定義と最新の人数を教えてください。(自治体全体の数、希望エリアの数など)
選考基準(指数)編|入園の可能性を探る質問
- 選考はどのように行われますか?(指数の仕組みについて教えてください)
- 利用調整基準表(点数表)はどこで見られますか?
- 我が家の状況(勤務形態など)だと、基本指数は何点になりますか?
- 調整指数で加点・減点される項目には何がありますか?(例:兄弟加点、認可外保育施設への預託実績、祖父母との同居など)
- 昨年度、希望者が多かった園の入園最低指数(ボーダーライン)は何点でしたか?兄弟加点や、第一希望のみを記入した場合(単願)の優先度はありますか?
申し込み・手続き編|具体的なアクションのための質問
- 4月入園と途中入園の申し込み期間と締め切りはいつですか?
- 申し込みから内定、入園までの大まかなスケジュールを教えてください。
- 申し込みに必要な書類の一覧と、入手方法を教えてください。
- 就労証明書など、勤務先に依頼が必要な書類の注意点はありますか?(記入担当者、発行にかかる日数など)
- 第一希望から何園まで申し込めますか?
- もし入れなかった場合(不承諾だった場合)の手続きについて教えてください。(不承諾通知はいつ届くか、二次募集はあるかなど)
4. 注意!市役所だけではわからない「リアルな情報」の集め方
市役所で得られるのは、あくまで制度や数値といった「公式情報」です。子どもの大切な居場所を選ぶためには、園の雰囲気や保育の質といった「リアルな情報」も欠かせません。
実際の雰囲気や保育の質を知るなら「園見学」が必須
園の清潔さ、子どもたちの表情、先生方の対応など、実際に足を運ばなければわからないことがたくさんあります。気になる園は必ず見学に行き、自分の目で確かめましょう。質問したいことをリストアップしていくと、より有意義な見学になります。
先輩ママパパの口コミを参考にする(アプリやサイトの活用)
実際に子どもを通わせている保護者の声は、非常に参考になります。保育園の口コミサイトや、地域の子育て情報アプリなどを活用して、「給食はおいしいか」「先生の入れ替わりは激しくないか」「保護者参加の行事はどのくらいか」といったリアルな情報を集めましょう。
地域の子育て支援センターやイベントで情報交換する
地域の子育て支援センターや公園、児童館などは、先輩ママパパと出会える貴重な場所です。同じように保活をしている仲間と情報交換をすることで、有益な情報が得られたり、不安な気持ちを共有できたりします。
5. 【先輩ママパパ直伝】保活の年間スケジュールと流れ
「いつ頃、何をすればいいの?」という疑問を解消するために、一般的な4月入園のスケジュールをご紹介します。
時期 | 主なアクション |
---|---|
4月〜8月 | 情報収集・見学開始 ・市役所で情報収集 ・「入園のしおり」を入手 ・気になる園のリストアップと見学 |
9月〜11月 | 申込準備・手続き ・申込書類の入手 ・勤務先に就労証明書を依頼 ・必要書類を揃えて市役所に提出 |
12月〜2月 | 結果通知・入園準備 ・入園内定または不承諾通知が届く ・内定した園で面談・健康診断 ・入園グッズの準備 |
3月〜4月 | 慣らし保育・入園 ・慣らし保育開始 ・本格的に入園 |
※自治体によってスケジュールは異なりますので、必ずご自身の自治体の情報を確認してください。
6. 保活と市役所に関するQ&A
最後に、保活中のママパパからよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 市役所にはいつ頃行くのがベストですか?
4月入園を目指すなら、前年の春〜夏頃に行くのがおすすめです。
特に、妊娠中の方は体調の良い安定期に一度行っておくと、その後の計画が立てやすくなります。申し込み期間が始まる秋以降は窓口が大変混み合うため、早めに動くのが得策です。
Q. 予約は必要ですか?服装はどうすればいいですか?
自治体によりますが、可能であれば予約をおすすめします。
特に「保育コンシェルジュ」への相談は予約制の場合が多いです。事前に自治体のホームページで確認しましょう。服装は普段着で全く問題ありません。リラックスして相談に臨みましょう。
Q. 夫と一緒に行くべきですか?
可能であれば、ぜひご夫婦で行くことをおすすめします。
二人で話を聞くことで、情報の聞き漏らしを防げますし、その場で相談しながら疑問を解消できます。何より、夫婦で一緒に保活に取り組むことで、当事者意識を共有できるのが最大のメリットです。
Q. 認可外保育園の情報も市役所で聞けますか?
自治体によっては一覧リストをもらえる場合もありますが、詳しい情報は得られないことが多いです。
市役所の管轄は主に認可保育施設のため、認可外保育園については、各園に直接問い合わせたり、インターネットで情報を探したりする必要があります。
7. まとめ:市役所で情報を集めたら、次は園探しを始めよう
今回は、保活の第一歩として市役所で聞くべきことリストを徹底解説しました。市役所で正確な情報を得ることは、保活という長い道のりの「地図」と「コンパス」を手に入れるようなものです。ぜひ本記事のリストを活用して、自信を持って市役所訪問に臨んでください。
そして、市役所で保活の全体像とご自身の家庭の選考基準(指数)を把握したら、次はいよいよ具体的な園探しです。
保育園検索サイト「エンクル」なら、地図からお近くの園を簡単に探せます。
気になる園をお気に入り登録して、保育方針や時間を一覧で比較したり、そのまま見学予約を申し込んだりすることも可能です。
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