【初めての保活】保育所と保育園の違いとは?認可・認可外の種類から選び方まで完全ガイド

【初めての保活】保育所と保育園の違いとは?認可・認可外の種類から選び方まで完全ガイド

【初めての保活】保育所と保育園の違いとは?認可・認可外の種類から選び方まで完全ガイド

「いざ保活を始めよう!」と思っても、「そもそも保育所保育園って何が違うの?」「認可、認可外、認証…なんだか種類が多くて難しい…」と、最初のステップで戸惑っていませんか?

実は、法律上「保育所」と「保育園」は同じ施設を指します。この記事では、そんな基本的な疑問の解消から、複雑に見える保育施設の種類ごとの特徴、そしてあなたのご家庭にぴったりの園を見つけるための具体的な選び方まで、元保育士が分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、保活への漠然とした不安が「やるべきこと」への自信に変わり、お子さんのための最適な園選びの第一歩を、安心して踏み出せるようになります。

目次

1. 保育所と保育園に違いはある?【結論:法律上は同じです】

まず、多くの方が疑問に思う「保育所」と「保育園」の違いについて解説します。結論から言うと、法律上はどちらも同じ「保育を行うための施設」を指しています。

1-1. 「保育所」が法律上の正式名称

実は、法律上の正式名称は「保育所」です。これは、子どもの福祉について定められた「児童福祉法」という法律の第39条で、「保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて、これを保育することを目的とする施設とする」と定義されています。
そのため、自治体の公的な書類などでは「保育所」という言葉が使われるのが一般的です。

1-2. なぜ「保育園」という呼び方が一般的なの?

では、なぜ私たちは「保育園」という呼び方に馴染みがあるのでしょうか。
これには明確な理由があるわけではありませんが、「保育所」という言葉が少し堅い響きであるのに対し、「保育園」や「〇〇保育園」という名称の方が親しみやすく、分かりやすいため、世間一般で広く使われるようになったと考えられています。

1-3. 大切なのは名称ではなく「施設の種類」を理解すること

呼び方の違いに戸惑う必要はありません。保活を進める上で本当に大切なのは、名称の違いではなく、その施設がどのような「種類」に分類されるのかを理解することです。
保育施設には、国の基準を満たした「認可保育所」や、自治体独自の基準で運営される施設、企業が設置する施設など、様々な種類があります。それぞれの特徴を知ることが、最適な園選びの第一歩になります。

2. これだけは押さえたい!保育施設の種類と特徴を一覧で比較

ここからは、主な保育施設の種類とその特徴について、一つずつ見ていきましょう。それぞれの違いを理解することが、ご家庭に合った園を見つける近道です。

2-1. 【国の基準】認可保育所とは?

認可保育所とは、施設の広さ、保育士の数、給食設備、防災管理など、国が定めた設置基準をすべてクリアし、都道府県知事などから認可を受けた施設です。公立と私立があります。

  • 保育料
    保護者の世帯収入(住民税額)に応じて自治体が決定します。
  • 申し込み
    直接園にするのではなく、お住まいの市区町村の役所に申し込みます。希望者が定員を上回る場合は、家庭の状況を点数化した「利用調整基準」に基づいて入園選考が行われます。

2-2. 【自治体の基準】認証保育所とは?(※主に東京都の制度)

認証保育所は、東京都独自の基準を満たした保育施設です。国の基準より柔軟なのが特徴で、例えば「0歳児保育」「13時間以上の長時間開所」「駅からの近さ」などが基準に含まれており、都市部の多様な働き方に対応しやすくなっています。
申し込みは、各園に直接行うのが一般的です。

2-3. 【独自の基準】認可外保育所(ベビーホテルなど)とは?

認可外保育所(無認可保育所とも呼ばれます)は、国の認可基準を満たしていない、あるいは何らかの理由で認可を受けていない保育施設全般を指します。ベビーホテルや、独自の教育プログラム(英語、リトミックなど)を持つ施設もここに含まれます。

  • 特徴
    独自のサービスや柔軟な保育時間を提供している園が多いのが魅力です。
  • 注意点
    保育料や保育の質は園によって様々です。入園前には必ず見学に行き、保育環境や方針をしっかり確認することが重要です。

2-4. 【0〜2歳児向け】小規模保育事業とは?

小規模保育事業は、原則として0歳から2歳の子どもを対象とした、定員6〜19人の少人数制の保育施設です。家庭的な雰囲気の中で、一人ひとりに目が届きやすい手厚い保育が受けられるのが最大のメリットです。
こちらも認可保育所と同様に、自治体へ申し込みます。3歳以降は連携している保育園や幼稚園へ優先的に入れる制度を設けている場合もあります。

2-5. 【パパママの職場にある】事業所内保育・企業主導型保育とは?

事業所内保育は、企業が従業員のために設置した保育施設です。多くは会社の建物内やその近くにあり、通勤と一緒に送迎ができて便利です。
企業主導型保育は、内閣府が推進している制度で、事業所内保育と似ていますが、複数の企業が共同で利用したり、従業員以外に「地域枠」を設けて近隣の子どもを受け入れたりすることが可能です。

2-6. 【家庭的な環境】家庭的保育(保育ママ)とは?

家庭的保育(保育ママ)は、保育士などの資格を持つ人が、自身の自宅などで少人数(定員5人以下)の子どもを預かる制度です。まるで第二の家のようなアットホームな環境で、きめ細やかな保育を受けられるのが特徴です。こちらも自治体への申し込みが必要です。

2-7. 【比較表】施設タイプ別のメリット・デメリットまとめ

施設の種類 主なメリット 主なデメリット
認可保育所 ・保育料が世帯収入に応じて決まる
・施設の質が一定基準以上で安心
・入園のハードルが高い場合がある
・延長保育などに制限があることも
認証保育所 (東京) ・駅近など立地が良い
・長時間保育に対応している
・保育料が比較的高めになる傾向
・東京都独自の制度
認可外保育所 ・独自の教育やサービスがある
・比較的入りやすい場合がある
・保育料や保育の質に差がある
・補助金の対象外となる場合も
小規模保育事業 ・家庭的で手厚い保育
・0〜2歳児の受け入れに強い
・3歳以降の預け先を再度探す必要がある
企業主導型保育 ・職場の近くで送迎が楽
・働き方に合わせた利用がしやすい
・親が退職すると退園になる
・地域枠が少ない場合がある
家庭的保育 ・非常に家庭的な環境
・異年齢の子どもと関われる
・預けられる人数が少ない
・保育者との相性が重要になる

3. 「幼稚園」や「認定こども園」との違いは?

保活を進めていると、「幼稚園」や「認定こども園」という言葉も目にすると思います。これらと保育園との違いも整理しておきましょう。

3-1. 教育が目的の「幼稚園」との違い

幼稚園は、文部科学省の管轄で、小学校以降の教育の基礎を作るための「教育」を目的とする施設です。

保育園との主な違い
目的:保育園は「保育」、幼稚園は「教育」
管轄:保育園は「厚生労働省」、幼稚園は「文部科学省」
対象年齢:主に3歳〜5歳
預かり時間:標準は4時間程度(最近は預かり保育で長時間対応する園も増加)
長期休暇:夏休み、冬休み、春休みがある

3-2. 保育と教育を一体で行う「認定こども園」との違い

認定こども園は、幼稚園と保育園の両方の良いところを併せ持った施設で、内閣府が管轄しています。
保護者の就労状況に関わらず利用でき、教育と保育を一体的に行うのが特徴です。親が働いていなくても預けられる「1号認定」、保育が必要な「2号・3号認定」の子どもたちが一緒に過ごします。

3-3. 【比較表】保育園・幼稚園・認定こども園の違いが一目でわかる!

保育園(保育所) 幼稚園 認定こども園
管轄 厚生労働省 文部科学省 内閣府
目的 保育 教育 保育・教育
利用条件 保護者の就労など保育が必要な理由があること なし(満3歳以上) どちらの子どもも利用可
預かり時間 原則8時間(延長あり) 標準4時間(預かり保育あり) 両方の機能を併せ持つ
長期休暇 なし あり 園による

4. 失敗しない!わが家にぴったりの保育園を見つける5つのステップ

たくさんの施設の種類があることが分かりましたね。ここからは、元保育士であり、多くのご家庭の保活をサポートしてきたアドバイザーとして、ご家庭にぴったりの園を見つけるための具体的な5つのステップをご紹介します。

4-1. STEP1:まずは情報収集!自治体の窓口やサイトで基本情報を確認

保活の第一歩は、お住まいの市区町村の役所(保育課など)の窓口に行くか、公式サイトを確認することから始まります。
ここで「保育施設利用のしおり(入園案内)」といった冊子やデータを入手しましょう。そこには、地域の保育施設一覧、申し込みスケジュール、必要な書類、選考の基準となる点数表など、保活に必要な情報がすべて詰まっています。

4-2. STEP2:家庭の希望条件を洗い出す(場所・時間・保育方針)

次に、ご自身の家庭にとって「譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を整理します。夫婦でしっかり話し合っておくことが大切です。

  • 場所:自宅から近い?職場から近い?送迎ルートは?
  • 時間:標準の保育時間は?延長保育は必要?何時まで預けられる?
  • 保育方針:のびのび遊ばせたい?早期教育を取り入れてほしい?
  • 費用:保育料以外にかかる費用(制服、教材費など)は?
  • その他:給食の有無、アレルギー対応、園庭の広さ、行事の頻度など

多くのご家庭を見てきた経験上、特に送迎のしやすさは毎日のことなので、想像以上に重要です。雨の日や子どもの体調が悪い日も考えて、無理のない範囲の園をリストアップしましょう。

4-3. STEP3:候補の園をリストアップして比較検討する

STEP1とSTEP2を踏まえて、通えそうな範囲にある園をいくつか候補としてリストアップします。最初から一つに絞らず、認可・認可外を含めて3〜5つほど候補を挙げて比較検討するのがおすすめです。
各園のウェブサイトを見たり、パンフレットを取り寄せたりして、それぞれの特徴を比べてみましょう。

4-4. STEP4:必ず園見学に行く!見るべきポイントと質問リスト

資料だけではわからない園の空気感を肌で感じることが、園選びで何よりも大切です。気になる園には必ず見学の予約を入れましょう。

見るべきポイント
子どもたちの表情:いきいきと楽しそうに遊んでいるか?
先生たちの様子:子どもへの接し方は優しいか?先生同士の雰囲気は良いか?
施設の環境:清潔か?整理整頓されているか?子どもの安全対策はされているか?
質問リストの例
・園の保育方針で、特に大切にしていることは何ですか?
・一日の主な過ごし方を教えてください。
・保護者との連絡はどのような方法(連絡帳、アプリなど)で行っていますか?
・慣らし保育の期間や進め方はどのようになっていますか?
・急な発熱や怪我の際の対応について教えてください。

4-5. STEP5:申し込み手続きと入園準備の流れ

見学を終えて、希望の園が決まったら、いよいよ申し込みです。
認可保育所の場合は、自治体の定める期間内に、必要な書類(申込書、就労証明書など)を揃えて役所に提出します。認可外保育所の場合は、園に直接申し込みます。
申し込みの締め切りは厳守なので、スケジュール管理をしっかり行いましょう。

5. 初めての保活Q&A|よくある疑問をスッキリ解決

最後に、保活を始めるパパ・ママからよく寄せられる質問にお答えします。

5-1. Q. 保活はいつから始めるのがベストですか?

A. 思い立ったらすぐ、がベストアンサーです。
特に、最も入園しやすい4月入園を目指す場合、前年の10月〜11月頃に申し込みが始まる自治体が多いです。そのためには、夏頃から情報収集を始め、秋には見学を済ませておくのが理想的なスケジュールです。妊娠中から少しずつ情報収集を始める方もたくさんいます。

5-2. Q. 認可保育園に入るための「点数(利用調整基準)」って何ですか?

A. 自治体が利用の優先順位を決めるための持ち点のことです。
認可保育所の希望者が定員を上回った場合、この点数が高い家庭から入園が決まります。点数は、両親の就労状況(常勤、時短、自営業など)、家庭の状況(ひとり親家庭、兄弟の有無など)によって細かく定められています。まずはお住まいの自治体の「利用調整基準」の表を確認し、ご自身の家庭が何点になるか計算してみましょう。

5-3. Q. 認可外保育園も候補に入れるメリットはありますか?

A. はい、大いにあります。
認可保育園の選考に残念ながら漏れてしまった場合の「滑り止め」としてだけでなく、認可外ならではの独自の教育プログラムや、柔軟な保育時間、手厚いサービスがご家庭の方針に合う場合もあります。視野を広げるためにも、認可・認可外にこだわらず、いくつかの園を比較検討することをおすすめします。

5-4. Q. 園見学の予約が取れない場合はどうすればいいですか?

A. まずは電話をかける時間帯を工夫してみましょう。
子どもたちが活動している午前中やお昼寝の時間帯(13時〜15時頃)は、先生方が比較的電話に出やすい時間です。それでも繋がらない場合は、園が開催する「入園説明会」に参加したり、最近では「オンライン見学」を実施している園もあるので、ウェブサイトなどを確認してみましょう。

6. まとめ:保育施設の違いを理解して、最適な園探しを始めよう

今回は、保育所保育園違いから、様々な保育施設の種類、そしてご家庭に合った園の選び方までを解説しました。
結論として、名称に違いはなく、大切なのは様々な施設の種類と特徴を理解し、ご家庭の方針に合った選び方をすることです。

複雑に感じる保活の第一歩は、まずお住まいの地域にどんな園があるかを知ることから始まります。しかし、たくさんの園の情報を一つひとつ調べるのは大変ですよね。

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