赤ちゃんが成長し、母乳やミルク以外の食べ物に興味を示し始めたら、いよいよ離乳食のスタートです。しかし、いつから、何を、どのくらいあげれば良いのか、初めての離乳食は分からないことだらけで不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、赤ちゃんの月齢に合わせた離乳食の進め方や目安量、調理のポイントなどを分かりやすく解説します。赤ちゃんのペースに合わせて、親子で楽しく離乳食を進めていきましょう。
1. 離乳食の基本:進めるタイミングと準備方法
離乳食をスムーズに始めるためには、適切なタイミングと事前の準備が大切です。
1-1. 離乳食を始めるタイミングとは?
一般的に、生後5~6ヶ月頃が離乳食を開始する目安とされています。ただし、月齢だけでなく、以下のような赤ちゃんの成長のサインも確認しましょう。
- 首がしっかりとすわっている
- 支えてあげると座れる
- 食べ物に興味を示す(大人の食事をじっと見たり、よだれが増えたりする)
- スプーンなどを口に入れても、舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)
これらのサインが見られたら、赤ちゃんの体調が良い日を選んで離乳食をスタートしてみましょう。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。
1-2. 赤ちゃんに合った離乳食の準備方法
離乳食を始めるにあたって、いくつか準備しておくと便利なものがあります。
- 調理器具
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- すり鉢・すりこぎ、裏ごし器
食材を滑らかにするために使います。ブレンダーやフードプロセッサーでも代用可能です。 - 小さな鍋
少量の食材を加熱するのに便利です。 - 計量スプーン・計量カップ
食材の量を正確に測るために必要です。 - まな板・包丁
衛生面を考慮し、大人用とは別に用意するのがおすすめです。
- すり鉢・すりこぎ、裏ごし器
- 食器類
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- ベビー用スプーン
赤ちゃんの小さなお口に合った、柔らかい素材のものが良いでしょう。 - ベビー用食器
割れにくく、滑りにくい素材のものがおすすめです。最初は小皿1枚からで十分です。 - 食事用エプロン
食べこぼしで汚れるのを防ぎます。
- ベビー用スプーン
- その他
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- フリージング容器
調理した離乳食を小分けにして冷凍保存するのに便利です。 - おかゆ調理器
少量のおかゆを簡単に作れるものもあります。
- フリージング容器
初めから全てを揃える必要はありません。離乳食の進み具合や赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ必要なものを買い足していくと良いでしょう。
何よりも大切なのは、リラックスして親子で食事の時間を楽しむことです。
2. 生後5~6ヶ月の離乳食の進め方と目安量
いよいよ離乳食の始まりです。この時期は、食べ物を飲み込むことや、スプーンに慣れることが目標です。
2-1. 5ヶ月の離乳食:最初の一歩を踏み出そう
離乳食を開始する生後5ヶ月頃は、まず「10倍がゆ」からスタートします。米1に対して水10の割合で炊いたおかゆを、なめらかにすりつぶしたものを1日1回、1さじから始めましょう。
進め方のポイント
- 授乳の前に与えます。
- 赤ちゃんの機嫌が良い午前中に試すのがおすすめです。
- 焦らず、ゆっくりと赤ちゃんのペースに合わせて進めます。
- 食べさせる時は、スプーンを下唇にそっと乗せ、赤ちゃんが自分で口を閉じるのを待ちましょう。上あごにこすりつけないように注意します。
初めての食材はアレルギーの心配もあるため、1日1種類、1さじから試し、食後は赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。
食材の目安と固さ
- 主食
- 10倍がゆ(すりつぶし)を1さじから。
- 野菜
- 慣れてきたら、にんじんやじゃがいもなどアクの少ない野菜を、加熱してなめらかにすりつぶしたものを試します。
- 固さ
- ポタージュ状、ヨーグルト状が目安です。
2-2. 生後6ヶ月の離乳食:食べる量が少しずつ増加
生後6ヶ月になると、食べることに慣れてきて、少しずつ量も増やせるようになります。10倍がゆにも慣れ、他の食材も試していきましょう。
進め方のポイント
- 離乳食は引き続き1日1回が基本ですが、食べる量や意欲に応じて、後半から2回食に進めても良いでしょう。
- 新しい食材は、1種類ずつ、1さじから試す原則を守ります。
- 食べられる食材の種類を少しずつ増やしていきます。
食材の目安と固さ
- 主食
- 10倍がゆ(すりつぶし)を小さじ3~5杯程度。
パンがゆやすりつぶしたうどんも試せます。 - 野菜・果物
- にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、りんごなどを、加熱してなめらかにすりつぶしたものを小さじ2~3杯程度。
- タンパク質
- 豆腐、白身魚(加熱してすりつぶす)、卵黄(固ゆでして少量から)などを試せます。
- 固さ
- 引き続きポタージュ状、ヨーグルト状が目安です。
この時期の「生後 6 ヶ月 離乳食 量」はあくまで目安です。赤ちゃんが嫌がる場合は無理強いせず、食べられる量を調整しましょう。
3. 生後7~8ヶ月の離乳食:モグモグ期に入る頃
この時期になると、舌と上あごで食べ物をつぶして食べられるようになります。「モグモグ期」とも呼ばれ、1日2回食が定着してきます。
3-1. 7ヶ月の離乳食:モグモグ食べる練習をしよう
生後7ヶ月頃は、舌を使って食べ物を口の奥へ送り込み、上下のあごを使ってモグモグと食べる練習を始める時期です。
進め方のポイント
- 1日2回食に進めます。生活リズムを整え、毎日だいたい決まった時間に与えるようにしましょう。
- 食べ物の固さを少しずつアップさせ、舌でつぶせる程度の固さ(豆腐くらい)にします。
- いろいろな味や舌触りを体験させてあげましょう。
食材の目安と固さ(1回あたり)
- 主食
- 7倍がゆを子ども茶碗に1/3~1/2杯程度(50~80g)。
食パン(耳なし)15~20g、ゆでうどん50~60gなども。 - 野菜・果物
- 20~30g程度。数種類を組み合わせても良いでしょう。
- タンパク質
- 魚や肉なら10~15g、豆腐なら30~40g、卵なら卵黄1個~全卵1/3個、乳製品なら50~70gが目安です。
- 固さ
- 舌でつぶせる固さ(豆腐くらい)。
「7 ヶ月 離乳食 量」も個人差があります。赤ちゃんの食欲や体調を見ながら調整してください。「離乳食 進め方 7 ヶ月」としては、食材のバリエーションを増やし、食べる楽しさを感じられるように工夫することが大切です。
3-2. 8ヶ月の離乳食:食べられる食材が増えてくる
生後8ヶ月になると、さらに食べられる食材の種類が増え、モグモグする力も上手になってきます。
進め方のポイント
- 引き続き1日2回食で、食事のリズムを大切にします。
- 食材のバリエーションを増やし、栄養バランスを考えたメニューを心がけましょう。
- だしや少量の調味料(しょうゆ、味噌など風味付け程度)も使えるようになりますが、基本は素材の味を活かした薄味です。
食材の目安と固さ(1回あたり)
- 主食
- 5倍がゆ~軟飯を子ども茶碗に半分程度(80~90g)。
食パン(耳なし)20~25g、ゆでうどん60~80gなども。 - 野菜・果物
- 30~40g程度。
- タンパク質
- 魚や肉なら15g、豆腐なら45g、卵なら全卵1/2個、乳製品なら80gが目安です。
- 固さ
- 歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい)。
「8 ヶ月 離乳食 量」も目安とし、赤ちゃんがスプーンを口に運ぶ様子や、口の動きをよく観察しながら進めましょう。
4. 生後9~11ヶ月の離乳食:カミカミ期の特徴
この時期は「カミカミ期」と呼ばれ、歯ぐきで食べ物をつぶして食べられるようになります。1日3回食に進み、手づかみ食べも始まります。
4-1. 9ヶ月の離乳食:手づかみ食べの第一歩
生後9ヶ月頃になると、前歯が生え始め、歯ぐきでカミカミする動きが上手になります。1日3回食にステップアップし、食事のリズムを大人に近づけていきましょう。
進め方のポイント
- 1日3回食に進め、生活リズムを整えます。
- 手づかみ食べが始まる時期です。自分で食べたいという意欲を大切にし、スティック状の野菜や小さく切ったパンなど、手で持ちやすいものを用意してあげましょう。
鉄分が不足しやすくなるため、赤身の魚や肉、レバー、ほうれん草などを意識して取り入れましょう。
食材の目安と固さ(1回あたり)
- 主食
- 軟飯~ごはんを子ども茶碗に軽く1杯程度(90g~)。
食パン(耳も可)25~30g、ゆでうどん80~90gなども。 - 野菜・果物
- 40~50g程度。
- タンパク質
- 魚や肉なら15~20g、豆腐なら50~55g、卵なら全卵1/2~2/3個、乳製品なら100gが目安です。
- 固さ
- 歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい~肉団子くらいのイメージ)。
「9 ヶ月 離乳食 量」も意識しつつ、手づかみ食べで汚れることも覚悟して、赤ちゃんの「食べたい」気持ちを応援しましょう。
4-2. 10~11ヶ月の離乳食:少しずつ大人の食事に近づける
生後10~11ヶ月になると、さらにカミカミする力がつき、食べられる食材の幅も広がります。大人の食事からの取り分けもしやすくなってきます。
進め方のポイント
- 引き続き1日3回食で、家族と一緒に食事の時間を楽しむことも大切です。
- 手づかみ食べとスプーン・フォーク食べを並行して進めます。
- 味付けは薄味を基本としますが、だしを効かせたり、少量の調味料で風味をつけたりと、味のバリエーションも豊かにしていきましょう。
食材の目安と固さ(1回あたり)
- 主食
- 軟飯~ごはんを子ども茶碗に1杯程度(100g~)。
- 野菜・果物
- 40~50g程度。
- タンパク質
- 魚や肉なら15~20g、豆腐なら50~55g、卵なら全卵2/3個、乳製品なら100gが目安です。
- 固さ
- 歯ぐきで噛める固さ(肉団子くらい)。少し形のあるものも食べられるようになります。
「10 ヶ月 離乳食 量」や「11 ヶ月 離乳食 量」は、赤ちゃんの活動量や成長に合わせて調整が必要です。
5. 1歳以降の離乳食完了期:大人と一緒に楽しむ食事へ
1歳を過ぎると、離乳食もいよいよ完了期に入ります。ほとんどの食材が食べられるようになり、大人と同じような食事が楽しめるようになってきます。
5-1. 1歳の離乳食:自分で食べる意欲を大切に
1歳頃になると、奥歯が生え始め、食べ物をしっかりと噛み砕けるようになります。エネルギーの多くを母乳やミルク以外の食事から摂るようになり、1日3回の食事と、必要に応じて1~2回の補食(おやつ)が目安です。
進め方のポイント
- 「自分で食べたい」という意欲がますます高まります。手づかみ食べやスプーン、フォークを使って自分で食べる練習を促しましょう。
- 大人の食事から取り分ける場合は、味付けをする前に取り出し、薄味に調理します。
- 牛乳も飲めるようになりますが、最初は少量から始め、アレルギーがないか確認しましょう。
- 食事のマナーも少しずつ教えていきましょう。「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶や、座って食べる習慣などです。
食材の目安と固さ(1回あたり)
- 主食
- ごはんを子ども茶碗に1杯強(100~120g)。
食パンやうどんなども同様のエネルギー量を目安に。 - 野菜・果物
- 50~60g程度。
- タンパク質
- 魚や肉なら20~25g、豆腐なら60g、卵なら全卵1個弱、乳製品なら100g以上が目安です。
- 固さ
- 大人より少し柔らかく、小さめに切ったもの。
「一 歳 離乳食」や「離乳食 1 歳」では、栄養バランスはもちろん、食べる楽しさを親子で共有することが大切です。「1 歳 離乳食 量」もあくまで目安と考え、子どもの食欲に応じて調整しましょう。
6. 離乳食を通して成長を見守ろう!
離乳食は、赤ちゃんが食べ物と出会い、食べる楽しさを知り、心身ともに成長していくための大切なステップです。月齢ごとの進め方や目安量はありますが、一番大切なのは赤ちゃんのペースに合わせること。焦らず、比べず、日々の小さな変化を喜びながら、親子で離乳食の時間を楽しんでください。
時には食べむらがあったり、好き嫌いが出てきたりすることもあるでしょう。そんな時は、調理法を工夫したり、少し時間を空けて再チャレンジしたりと、気長に向き合っていくことが大切です。
離乳食を通して、赤ちゃんの健やかな成長を温かく見守っていきましょう。
赤ちゃんの成長とともに、子育ての悩みや考えることは変化していきます。離乳食の次に多くのご家庭が向き合うのが、仕事復帰や集団生活を見据えた「保育園・幼稚園探し」ではないでしょうか。いつから、どうやって探せばいいのか、情報収集に不安を感じる方も少なくありません。
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